糸とローゲージ

愛しい糸、すべてはここから

自社では糸の生産ができない米富と、自社のみでは開発が厳しい紡績、撚糸工場。生産体制が縮小しバリエーションが減少していくなか、別注糸を協同で開発。素材/形状/混紡率/染め/加工…発想と提案はとどまることなく、無数のアプローチを果敢に試している。また国内はもとよりイタリアや中国の産地へと足を運び、自らの目で確かめた原料を世界中から手配している。

ローゲージ

秋冬春夏ローゲージ

ローゲージに特化した国内有数の機械と設備を擁し、秋冬のみならず春夏においてもローゲージ製品を提案、数々のヒット商品を送り出している。また、異なる形状の素材を複数組み合わせて編み立て、新しい素材に仕立てる“交編”の技術を駆使し、布帛のようにテキスタイルとしてのニットツウィードを続々と開発。かつて米富の創業者は“ニットは夏に着れない”という定説を覆すため試行錯誤を繰り返すこと2年、生み出したサマーセーターの製法を産地内で潔く公開し、山形全体となる展示会にこぎつけた。米富が産地のリーディングカンパニーであったことを示すエピソードである。